1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | TOTAL | |
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東板橋シニア | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 |
東京和泉リトルシニア | 2 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | × | 6 |
公式戦は結果が全てなので「勝った」という結果は良かったが、しかしその結果を手放しでは喜べない内容であった。初回、無死走者無しから内野安打と二塁打で二死二・三塁とピンチを招き、そこからたて続けにエラーをして4失点した。今年のチームはオープン戦を振り返ってみても、5点以上得点した試合はほとんどない。だからこの4失点で負けてもおかしくない。実際、東板橋シニアさんのエースは故障で投げることが出来ず、さらにキャッチャーが試合前のノック中に送球を頭に当てて救急車で運ばれるというアクシデントもあった為に何とか逆転することが出来たが、その二人が普通にバッテリーとして試合に出ることが出来ていたら、まず追いつけなかっただろう。この立ち上がりにエラーで4失点してしまったことの重大さを、選手達が試合に勝ったことによって認識しなくなってしまうことが怖い。
また初回に4失点してしまった原因が試合に臨む上での「心のアップ不足」であることを、もういい加減に分かって欲しい。朝からとてもじゃないが「気合の入っている顔をしている」と思えるような顔つきじゃなかった。何故なのか全く分からない。これから試合、しかも公式戦。昨年の秋に負けて以降ずっと目標にしてきた大会だ。何故燃えないのか。意味が分からない。だから朝のアップ前の最初のミーティングの時も、試合前のキャッチボール時も、そしてノックが終わった後も三度に渡ってハッパをかけた。「そんな心のエネルギーじゃ勝てないぞ!」「もっと心燃やせ!」と。そんなことを監督に言われている時点でおかしな話だが、「このまま試合に入ったらヤバイ」と思ったのだ。しかし不安は的中してしまった。試合の入り方とはそれほど大事なのだ。それで勝負が決まると言っても過言ではない。ていうかエンジン全開でアクセルを踏む準備をすることなど、試合開始というスタートラインに立つ上で最低限やらなければならないことだ。義務に近い。その準備を怠ることは相手チームに対しても失礼に値する。打てないとか、エラーをするとか、ミスをすることは仕方ないが、心の充実も含めて全力を出し切らないで負けるのはもうゴメンだ。4点を先行されて「ヤバイ」と思ったのかそこからベンチからも声が出始めたが、それでは遅いのだ。それが出来るのに何故最初からそうしないのかが不思議でならない。その立ち遅れが負けに繋がることを秋に経験し、それをオープン戦で潰していこうとやってきたのではないのか…。
私は負けることが大嫌いだ。野球という勝負の世界で曲がりなりにも28年も生きてきた以上、そうなるのは当たり前だ。そんなの小学生の時に叩き込まれている。私達の試合の後、第二試合で東練馬シニア対東京神宮シニアの試合が行われていた。どちらも全国大会常連のチームだ。3回、東京神宮の4番が2-0から2-2に追いつく同点適時二塁打を左中間に放ち、セカンドベース上でド派手なガッツポーズを見せた。「ああ、燃えてるなぁ」って思った。「この一打の為に何百万何千万てバットを振ってきたんだろうな」って思った。ああいうパフォーマンスは出そうと思って出すものじゃない。勝手に出ちゃうものだ。日々の積み重ねがあの一打を生み、そこに辿り着くまでに色んな苦労や努力やドラマがあったからこそあのセカンドベース上での姿になる。
第一試合だったので午後は練習することにした。しかしやはり気持ちの入っていない練習の入り方、そしてキャッチボール…。あれだけエラーをしたのだからそれを反省し、そこを潰して来週の二回戦に備えるという気持ちで練習出来ていない。結局監督・コーチに怒られてからでないと声も出てこなければ気持ちも入ってこない。しかしその後のシートノックは立派だった。ちょっと強いチームのシートノックの雰囲気があった。つまり本当は出来るのだ。やらないだけだ。本来であれば監督・コーチに怒られてからではなくて、自分達の試合であり大会なのだから、自分達でそういう雰囲気をつくれなければその思いは本物じゃない。そういうところが「本気度が足りない」と言っているのだが…。
来週ももちろん勝ちたい。負けたくない。期末試験もある一週間だが、どれだけの準備をしてきてくれるか期待したい。