1234567TOTAL
柏シニア10000034
東京和泉リトルシニア152010×9
柏シニアの皆様、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

 春の大会が終わり、いよいよ最後の夏の大会に向けての準備が始まった。その最初のオープン戦ということで、春の大会中になかなかチャンスを与えてあげられていなかった選手をスタメン起用した。結果を出せば来週のオープン戦でも1試合目の頭から使ってあげたいと思っていた。その選手達の内容はというと、大きなミスも無くそつなくこなしてはいたが、「春の大会でレギュラーだった選手を脅かすほどの結果だったか?」と言われるとそうでは無かった。何よりも本気で「何が何でもレギュラー奪ってやるんだ」という気迫に満ちたプレーじゃなかったことが少し寂しかった。もう何度もチャンスを与えられるほど時間も無いことも確かだが、次のチャンスではそういった「気迫」を期待したい。しかし、逆に3試合目で出場した春の大会でレギュラー組だった選手も「さすがだ」と思えるような内容でもなかった。誰か早くこの停滞しているようなチームの雰囲気を変える選手が出て来て欲しいのだが、「俺がやってやる」という心持ちの選手がなかなか現れない。

 試合はというと、9対4で勝利はしたもののやはりミスによる無駄な失点が多すぎる。今までのその積み重ねが春の大会の162という結果に繋がってしまった訳だから、もっと簡単に1点を失点しない守備を心掛けなければならない。夏の大会までの短い期間でいきなり守備が上手くなるわけではないから、「飛び込めば何とか抜かれないで進塁を一つ止めることが出来る」とか、「打球や送球ミスを身体を張って止めて、一つはアウトをとる」とか、そういった「気持ちの守備」をやれるようになるかということがとても重要である。「気持ち」が充実していれば一歩前に出る勇気が出るし、それだけで自然と守備の内容も良くなってくる。「守備もメンタルです」とはウチのチームのコーチの言葉だ。そしてもう一つの課題は「グラウンド内で選手同士で会話が出来るか」ということである。ただ「声を出せ!」では声は続かない。「俺ちょっとこっち寄っとくからそっち側頼むね」とか、「さっきスゲェ当たりそっちいってるから注意しとけよ」とか、「打たせていくから守備頼むぜ」とか、内野と内野、外野と外野、内野と外野で常に会話をして欲しい。その言葉を掛けられるだけで頭の中に意識が残るし、それがあるのと無いのでは打球に対する最初の判断が違ってくる筈だ。柏シニアさんはそういった声の掛け合いが出来ていて、グラウンドが静まることが無かった。「是非東京和泉シニアでも取り入れていきたいな」と感じた。そうやって声を掛け合うことは楽しいし、会話をしていれば黙っていられる時などある筈が無い。それを繰り返していればそのうち誰が何を言いたいのかが分かってくる。そうなれば応援で声が聞こえなくなる夏の大会でも意思疎通が出来るようになる。そしてそれは何も守備の時だけではなく、攻撃においても打者に掛ける言葉だったり走者に掛ける言葉はたくさんある。ベンチからランナーコーチャーやネクストバッターに掛ける言葉だってある。そういった「言葉の力」は、野村監督風に言うと目に見えない「無形の力」と表現出来るが、夏の大会という壮絶なプレッシャーの中で戦う時にはとても大きな力になる。仲間と共に戦えている感覚になれるしそれは勇気を生む。今週末にもまた練習とオープン戦が予定されているが、その中で意識してやっていきたい。

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