1234567TOTAL
東京青山シニア00030003
東京和泉リトルシニア00000022
東京青山シニアの皆様、新1年生の試合までやらせて頂き、ありがとうございました。

 二回の一死満塁のチャンスで一点も奪えなかったこと、そして四回の二周り目に入るところで最小失点で踏ん張りきれなかったこと、この「ワンチャンスをモノに出来なかった」そして相手は逆に「ワンチャンスで試合を決めた」という試合であった。しかし負けはしたが、ここ数試合の中では守りのミスが少なく非常に良い内容のゲームであったとは思う。

 一死満塁でセーフティスクイズを試みたが、惜しくも本塁封殺となった。満塁の場面でのスクイズは封殺となるのでリスクをかけての作戦となる。三塁走者は「いつもより第二リードを大きくとってスタートを良くする」といった、ある程度勝負をかけた走塁をしなければならない。普通にやっていたのではアウトになってしまう。その一点がとれるかとれないかで局面は大きく変わる。次の打者に与えられるプレッシャーも違ってくる。タラレバの話しになってしまうが、もしその一点をとれていたらダメ押しとなるタイムリーも出ていたかも知れない。それくらい勝敗を大きく左右する局面であった。

 三回をパーフェクトに抑えて二周り目を迎えるなんていつ以来だろう。昨年の七月からオープン戦や公式戦を数多くこなしてきたが記憶に無い。だから一番から始まる四回表を迎える時とても不安だった。一番から始まった三回裏の攻撃を三者凡退で終えてしまった悪い流れもその不安を大きくさせるものだった。そして先頭を中前安打で出塁させてしまう。ここでこの試合始めてのセットポジションでの投球となる。これが意外と難しい。そして一塁走者に盗塁のプレッシャーをかけられ不用意にストライクをとりにいったボールを二番打者にセンターオーバーを打たれてしまった。一点を奪われ尚、無死三塁というピンチであったが、どうにかこうにか二死二・三塁までこぎつけた。ここで一失点で終えられるかどうかも勝敗のカギとなる場面である。ここで六番に二点適時二塁打を打たれてしまった。もちろん勝負して良いのだが、「一塁が空いている」というくらいの感覚でより厳しいところを攻める慎重さというか、勝負に対する厳しさが求められる場面であり、じっくり時間をかけてでも踏ん張らなければならない大事な場面であった。

 この試合のこの二つの大きなポイントは決して怠慢プレーが招いたミスではないので、選手を叱るようなことはしなかったが、「勝敗を左右するとても大事な場面であった」ということをどれだけ選手が感じてくれているかが大事である。「強く叱られていないから感じない」では前に進まない。三試合目の守りのミスから追い上げられた場面も、「夏の大会では大変なことになる」と伝えたが選手達がどれだけ感じてくれているかは不安である。夏の大会までもう時間が無い。オープン戦は課題を反省し次に繋げることが出来るが、夏の大会はそのワンプレーで終わってしまう。次はもう無い。その厳しさを「練習から自分達がより意識して持てるか」ということが、残りの少ない時間においてとても重要なことである。

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