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東京和泉リトルシニア01201116
国分寺シニア20000002
国分寺シニアの皆様、ありがとうございました。

 この日は城北ブロック準決勝と日程が重なってしまい、立川ロータリー杯1回戦は2年生と1年生に戦ってもらうことになった。スコアブックでしか試合内容を確認出来なかったが、何よりこの試合に勝ってくれたことで3年生を中心とした主力組が2回戦以降を戦えるよう繋いでくれたことは本当に嬉しかった。

 この試合の主役となったのは5~6回マウンドに上がり2回をピシャリと抑えた1年生投手だろう。この2年生のチームの弱点は、今まで信頼出来る投手が1人しかいなかったことだ。中学生の段階で「投手1人」というのはカラダにかかる負担を考えると出来る限り避けたい。それにもしその投手がつかまってしまったら他の手段が無い。負けるのをただ黙って見届けるしかなくなるのだ。第2、第3の投手は必ず必要だ。そういった意味でこの2年生のチームに、1年生投手とはいえ計算の出来る投手となる可能性をこの試合で示してくれたことは大きい。もちろんまだカラダが出来ていないので無理はさせられないが、この2年生チームの弱点を埋めてくれるのかも知れない。

 逆に寂しいのは先発した2年生投手だ。「彼1人しかいない」と思っていたからこそこの試合では7回完封するくらいのピッチングを期待していた。4回でマウンドを降り1年生投手にマウンドを譲るカタチとなった情けなさを今後どう考えて、どう行動に移してくれるだろうか。新チームからは間違いなくこの2年生投手中心に投げていって欲しいと思っているが、1年生の方が良いなら1年生を使うしかない。野球は実力至上主義だ。結果を出した者がレギュラーを掴み生き残っていく。もちろんレギュラーを掴んだ者も決して安泰ではない。レギュラーだからこそどう毎日を生活していくかというのは、それぞれに課される課題だ。

 投手だけではない。他の野手でも何人もの1年生が出場しているようだ。この現実を2年生がどう捉えているだろうか。「悔しい」と思わなきゃ野球人じゃない。男じゃない。「何が何でも自分がレギュラーを掴むんだ」という気持ちで、まず8月終わりの秋の初戦までの約3ヵ月半をどう過ごせるか。今までと同じ毎日を過ごしていたのでは同じ結果しか得られない。今の自分を変えたかったら、走る距離を伸ばす、バットを振る量を増やす、食べるご飯の量を増やすなど、やれることは沢山あるはずだ。頑張って努力したからといって必ず報われるとは限らないのが現実の厳しいところではある。でも何も変えなきゃそれこそ何も変わらない。だったらやる価値はあるんじゃないだろうか。

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