1234567TOTAL
東京和泉リトルシニア04010117
東京青山シニア00000044
東京青山シニアの皆様、前回に引き続き4試合もやって頂きありがとうございました。

 先発投手の立ち上がりと制球の不安定さ、遅いボールに対してしっかりと引き付けることが出来ずに泳がされてしまう打撃を繰り返してしまったことなど、他にも反省点はいくつかあったが、最も反省しなければならないのは最終回の守りだ。7-0と7点リードしていることを考えれば「どんどんストライクを投げて打たせていけば良い」というのが野球のセオリーだ。その点は確かに実践していた。ただ、唯一気を付けなければいけない打者が4番にいることを頭に入れておいたとすれば、3番までで何とか試合を終わらせられるように考えなくてはいけない。5回から1年生投手をマウンドに上げたが、2回り目に入った上位打線はやはりタイミングを合わせて来ていた。それを瞬時に感じ取り、真っ直ぐでストライクをとりにいく単調なピッチングに少し工夫を加えなければいけない。初球を変化球で入るのか、フォームのタイミングを変えるのか、牽制を挟むなどして投球間隔の時間を変えるのか、その方法は様々だがそれを助けるのが捕手のハズだ。結局7-1とされた後も4番まで繋がれてスリーランを打たれた。これで7-4。さらに2死走者無しから5番を三振に打ち取りゲームセットと思った瞬間、キャッチャーがワンバウンドの投球を止めたものの、ファーストに悪送球して振り逃げで出塁を許してしまった。あまりに軽いプレーであった。そして次の打者にはライト線に落とされ2死2・3塁のピンチを招いた。ホームランが出れば7-7の同点となる場面までつくられたのだ。7-0から7-7に追い付かれたらその試合は絶対に勝てない。大会では7-2になる単打のタイムリーは許せても、7-4に迫るスリーランは許してはいけない。追われる側のプレッシャーと、追う側の勢いが融合して奇跡が起きる空気になってくる。そうなるともうどうにも止められない。

 最終回のゲームセットの声が聞こえるまで、絶対に油断してはいけない。気を抜いてはいけない。その気の抜けた軽いプレーで、チームに携わる全ての人の思いが水の泡となってしまう。5/21の東京北戦から新チームのオープン戦は始まっている。秋季大会初戦は8/27だ。約3ヶ月間、目標を掲げその目標に向かって選手が努力し、それを親御さんやチームスタッフが支えていく。選手・親御さん・チームスタッフが三位一体となって夢と情熱をもって大会を戦うのだ。その大会で、ある1人の気の抜けたワンプレーでその全ての人の3ヶ月間の思いを台無しにしてしまう可能性がある。そんなことが絶対にあってはならない。一生懸命プレーしてのミスなら仕方が無い。しかし気持ちが入っていないプレーで皆の思いを無駄にしてはならない。

 物事は色々な人の支えがあって成り立つ。人間は1人では何も出来ない。社会に生きるということはそういうことだと思う。野球も例外ではない。「感謝の気持ちを力に変えて」というシニア関東連盟のスローガンはまさにそれを表している。この東京青山シニアさんとのオープン戦を行うにあたり、事務局長同士が時間の無い中で連絡を取り合い、お互いの監督・コーチと相談しながら多くの人が携わってスケジュールを決定している。また東京和泉シニアの選手は33名、東京青山シニアさんの選手は42名で合わせて75名、親御さんやチームスタッフの人数を合わせれば、この日のオープン戦を行う為に200名を軽く超える人達が尽力している。一緒に戦う仲間がいて、同じような夢を抱いている同士(相手)がいて、支えてくれる、協力してくれる親御さんとチームスタッフがいる。それでシニアの野球は成り立っている。オープン戦といえどそれだけ多くの人が関わってはじめて出来る試合なのだ。決して軽いプレーをしてはいけない。この最終回の守りは大いに反省して欲しい。感謝の気持ちを持って情熱を燃やして戦うことは、我々監督コーチを含めたベンチの最低限の義務だ。
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