1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | TOTAL | |
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東京和泉リトルシニア | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 3 |
東京青山シニア | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 1 | 4 |
3年生は、1、2年生と別行動になることが多くなっているので、久々の試合でどのようなプレーをするか楽しみにしていた。皆、バットは振れていたし投手もそれぞれ良いボールを投げていた。コーチと共に良い練習が出来ているのだろう。高校のセレクションや練習参加に向けて、良い準備が出来るようにこれからも引き続き頑張って欲しい。
「高校進学に向けて個々の能力を上げる」というのが今の3年生のテーマにしているので、オープン戦の試合内容は二の次と考えられるが、初回の無死1・3塁で得点出来なかったこと、5回の守りで四球で走者を溜めて適時打を許したこと、そして最終回の先頭のライト前ヒットを後逸して無死3塁としてしまったことは、それぞれ反省して欲しい。
1つ目の初回の攻撃だが、無死1・3塁で3塁走者に「ゴロ・ゴー」の指示を出した。だんだん身体に力が付いてきて足が速くなってきたので、「高校ではその足を生かせる選手になってくれれば」という思いで、内野ゴロでも1点をとりにいく作戦としたのだ。しかし、3番のサードゴロの時にスタートが遅れ三本間の狭殺プレーとなった。これが狭殺ではなく本塁クロスプレーとなるくらいにならなければいけない。第2リードをしっかりとりボールがバットに当たる瞬間を良く見ていると、ボールが下に向く瞬間が見える。その瞬間にスタートが切れる準備をしておくのだ。
2つ目の5回の守りは投手がまずストライクを投げられるようにならないといけないことが全てであるが、2死からのセンター前の適時打をセンターが止まってボールを処理しようとしてしまった。結果捕球出来ずに2塁走者の生還を許してしまった。もう5回裏で残り2イニングしか攻撃が残されていないのだから、多少のリスクを背負ってでも2人目のランナーを本塁で刺しにいかなければならない。その守備をして捕球出来なかったのなら仕方ないが、エラーすることを恐れて止まって捕球しにいってエラーではデメリットばかりである。点差とイニングと状況を考えて、打球が来る前に「こういう打球が来たらこうしよう」という準備が出来ていればあのようなプレーにはならなかったのではないか。高校野球ではよりそういうことが求められてくる。
3つ目の最終回の守りだが、2つ目のセンターの守備の仕方と今度は逆で、「ライト前ヒットで無死1塁は仕方なし」だから、止まってでも身体で止めてシングルヒットにしなければならない。ライトゴロを狙って勝負しにいったのかも知れないが、外野手が1番やってはいけないのが「後逸」だ。外野の後ろには誰もいないのだから。特に同点で迎えた最終回だ。そのことには最も注意しなければならない。
さらにもう1つ。最終回、無死3塁から2死2・3塁まで何とかこぎつけた。ここまで来たら投手とすれば踏ん張りたいところだ。しかし2死から迎えた打者に初球の入りが甘くサヨナラタイムリーを打たれた。1塁が空いているということを考えれば初球の入りは慎重にいかなければいけない。無死から1点も入らずに打席を迎えているのだから打者にも相当なプレッシャーがかかっている。むしろ「絶対に打ってやる」と打ち気満々だ。そこに甘いボールを投げたらそれは打たれてしまう。変化球で入るか、あるいはストレートのボールで入るか、いずれにしても厳しいコースで勝負することが要求される。打ち損じを待つのではなくて、しっかりと内容のある投球をして打ち取らなければならない場面なのである。慎重にいき過ぎて結果四球で歩かせて満塁になったとしてもまた次の打者で勝負すれば良いのだ。