1234567TOTAL
東京和泉リトルシニア00000000
足立シニア000100×1
足立シニアの皆様、雨の中グラウンド整備して頂き午後から2試合、ありがとうございました。

 0ー1で迎えた1点を追う最終回、1死から6番の1年生がヒットで出塁した。「何とかスコアリングポジションに進めて打力のある2年生を代打で勝負」と思い描いたのだが、1塁走者の1年生がエンドランのサインを見落とした。打球がファウルになったので目に見えるミスとならなかったが、もし打球が内野ゴロとなり併殺打となってしまっていたら大変なことだ。1点を争う場面でのサインミスは許されない。次の投球時はサインをバントに切り替えた。すると今度は牽制球で飛び出し挟殺プレーで憤死してしまった。そのまま8番打者が倒れゲームセット。

 1年生だからまだまだミスしても当然だ。たくさん失敗して野球を覚えていけば良い。しかし自分が試合に出ることで、今まで1年間頑張って来た2年生の中に試合に出られていない選手がいることを忘れてはならない。そこには少なからず責任がある。だから失敗を教訓にし、努力をし、その2年生の思いに答える、あるいはそれを超えるような結果を残せるような選手にならなければいけない。逆に2年生はそれを許してはいけない。試合に出られないことを本気で悔しいと思い、その1年生の何倍もの努力をし、レギュラーの座を奪い返さなければならない。ただ指をくわえてベンチから眺めているだけでは男じゃない。

 そういった意味で、まだその「悔しい」という思いが弱いこと、そして目標達成に向かう意識が低いことが露呈された試合だったとも言える。最終回、牽制死でベンチに帰ってきた1年生に対してベンチの選手は誰も何も言わなかった。このワンプレーで試合が決まってしまったとも言えるのに、そのミスを誰も指摘しない。流してしまった。そのことについてコーチが怒鳴り声をあげて叱ってくれたが、当然のことだ。この意識ではとてもとても「春の全国大会出場」という大きな目標には近づけない。シニアの大会も高校野球と同じトーナメント制だ。1度負けたら次は無い。だからオープン戦であろうと負けることが許されないという意識で戦わなければならないのだ。それなのに負けを決定付ける失敗を指摘せず許してしまうようでは、勝つ気が無いのと同じだ。「勝ち」に対するこだわりをまだまだ持てずにいる。

 「全国大会出場」。今までの東京和泉シニア歴代のOBも毎年これを目標にしてきた。しかしその目標を達成したのは20年のチームの歴史上でただの1度だけだ。口にするのは簡単だ。ぼんやりと夢物語を語るだけなら誰でも出来る。「本気で目指す」とはどういうことか。早くその本当の意味を理解し、熱い情熱を持って練習から取り組んでくれることを願う。全てはその目標を達成する為に…。

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