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東京和泉リトルシニア31300108
江戸川ポニー00000606
江戸川ポニーの皆様、ありがとうございました。

 「初回に3番の適時2塁打と4番の左翼越2点本塁打で3点を先制、先発投手のストライク先行のリズムの良い投球、5回まで守備のミスがほぼゼロ」という素晴らしい内容での序盤から中盤までの戦いであった。それを生み出したのはおそらく先々週の足立シニア戦の反省を生かし、勝ちにこだわる野球をしようとアップ・キャッチボール・トスバッティング・シートノックという試合前の準備の段階で心を充実させ、良い試合の入り方が出来たことが原因だと思う。キャッチボールから非常に元気があり、序盤のベンチ内からは「試合に勝とう」とする熱量が感じられた。これだけのゲームが出来るという事に関しては是非、自信を持って欲しい。

 しかし残念だったのは6回に守備のミスから6失点してしまったことである。四球と安打で1死満塁というピンチを迎えた。通常この時点で8-0で勝っていたのでわざわざ前進守備を敷くことは無く、「1点は献上して良いかわりにアウトを1つ増やそう」と考えるのがセオリーだ。しかしオープン戦の中でも1点を争うゲームをして終盤を迎え、「1点も与えない」という守りをする機会も少ないのであえて前進守備体型をとることにした。そしてもう1つは、新チームになってから最高のゲーム内容で6回表まで来ていただけに、1点も与えない完全勝利でこのゲームを終えることでチームとして1つ自信をつけることも考えた。

 1死満塁からの打者を三振に取りこれで2死満塁。そして次の打者に渾身のストレートを外角低めに投げ込み、セカンドゴロに打ち取ったかに見えた。しかし何でもない平凡なセカンドゴロを失策し、とうとう相手に1点を与えてしまった。野球というスポーツは怖いものだ。ここで緊張の糸がプツリと切れたのか、続く打者には適時打を打たれ、ライトの失策なども重なりこの回だけで一挙6失点してしまった。これでこの日のアップからつくってきた最高のゲームが全て壊れてしまった。1つのプレーで全てが台無しなってしまったのである。

 もちろん大事な場面で失策したセカンドだけが悪いわけではない。1死走者無しから四球で出塁を許した投手も大いに反省しなければならないし、流れが悪くなったとはいえその後のライトの失策も平凡なライトフライを落としてしまったとんでもない失策である。やはりまだ7回を通して大きなミス無く戦い切るスタミナが無い。心のスタミナと身体のスタミナの両方で不足している。新チームになってから1年生の試合も含めるとこの日で17試合のオープン戦を消化したが、必ずどこかのイニングで大きなミスをしてビッグイニングをつくられたり、試合の流れを変えられたりしてしまっている。これは1試合をプレーボールからゲームセットまで戦い切るスタミナ不足以外何物でもない。

 私は「走る」という練習はこういったスタミナをつける為にするものだと考えている。誰でも走るのはしんどい。だから出来ることなら走りたくない。でもその苦しい走り込みに耐えて頑張ることで、試合中の苦しい場面でも乗り越えられる心のスタミナがつくと思うのである。私が高校3年生の時の夏の西東京大会。場所は府中市民球場だった。陽炎が肉眼で確認出来るほど猛烈な暑さだった。球場のスタンドに囲まれた真ん中のマウンド上は気温40度をゆうに超えていた。そこで何故連投して何百球も投げられたのか?それは「俺はあれだけ走ったんだから大丈夫」と思えたことがとても大きかった。走ったことが本当にピッチングに生かされていたかどうかは分からない。でも少なくとも私の心の拠り所になっていたことは間違いない。これからどんどん暑くなるし秋の大会の初戦は8/27だ。まだまだ猛暑日の中での試合も予想される。先週で東京中日スポーツ杯が終わり、新キャプテンも発表し、新チームの目標も再度確認し明確にした。熱中症にはもちろん気を付けなければならないが、走り込み、振り込み、投げ込みといった苦しい練習を夏休み期間中に課し、心と身体を鍛えて秋の大会に臨めるようにしたい。

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