1234567TOTAL
東京和泉リトルシニア11003106
川越シニア10100002
川越シニアの皆様、ありがとうございました。今後も機会がありましたらオープン戦など宜しくお願い致します。

 秋の大会を前にして公式戦の緊張感を味わうには非常に良い機会となるこの新座市長杯。4年連続の出場となる今年は、「良い結果で終えて秋の大会に勢いをつけたい」という思いでいたので、負けることの許されないこの予選トーナメント初戦はとても重要であった。

 この大会の背番号1は1年生投手に託した。もちろん、直近のオープン戦で良い結果を残したからである。だからこそこの1番大事な初戦のマウンドに彼をあげた。しかし初回から制球が定まらず先頭打者を四球で歩かせピンチを招き失点する。その後もストレートも走らず、悪くないハズの打撃も振るわずイマイチ身体が重そうだった。結果3回2失点の投球内容で4回から2年生投手にマウンドを譲ることとなった。新チームとして初めて臨む公式戦だ。1年生でそのマウンドに上がる緊張感も多少なりともあったかも知れない。また低めに辛い球審であっただけに持ち味を消された感も確かにあり、なかなかリズムに乗らせてもらえない難しさもあったろう。しかしどんな状況下に置かれてもそれら全てに対応出来る柔軟さと強さを兼ね備え、チームを勝利に導かなければならないのがエースである。そういった意味でのこの3イニングの投球内容はとてもエースと呼べるものではなかった。1年生であるから多くを望めないことは分かっている。しかし背番号1を背負う者に甘えは許されない。背負う以上はそれに似合った結果を残さなければならないポジションなのだ。その為の毎日を過ごしていなければならないポジションなのだ。彼には是非反省をしてほしい。どうしてそうなってしまったのか、何の準備が足りなかったのか、身体のアップ不足?それとも心?両方?低めをとらない審判なら自分には何が出来たのか?決して人のせいや環境のせいにはせず、ベクトルを自分に向けて反省をしてほしい。そしてそれを次に生かしてほしい。そうすれば悪い投球内容となってしまったこの3回が意味のあるものになる。

 今大会は背番号10となってしまった2年生投手の4回からの4イニングは圧巻だった。ストレートの走り、変化球のキレ・コントロールともに抜群で川越シニア打線を圧倒した。自ら左中間に適時二塁打も放ちこのゲームは完全に彼が支配した彼のゲームであった。このピッチングが「いつも」出来るならやはり彼がエースになるだろう。しかしその「いつも」という部分にはまだ不安を残す。そしてそれは「確かな制球力」によって解消される。確かな制球力とは「いつでもストライクをとれる」という球種がストレート以外にもう一種類あること。そして無駄な四死球を出さないこと。「確かな制球力」は安定した下半身の強さと心の強さによってもたらされる。それらは地道な走り込みと小さな成功体験を積み重ねることによって手に入れることが出来る。お尻をエンジンとした正しい走り方でしっかりとした足腰をつくることは、0キロのものを140キロにするほどの激しい回転運動をしてもブレない土台をつくるのと同じである。また苦しい地道な走り込みを毎日我慢して続けていれば、緊張感で上がる心拍数にも耐えることが出来るのである。さらに制球力はメンタルに左右される割合が非常に大きいので、この川越シニア戦のような成功体験をいくつも重ねていくことがとても重要である。そしてそれがやがて大きな自信となりストライクをとることが簡単になる。そうなるまでにはもちろん大変な努力と時間も要するが、「エース(ローマ)は一日にしてならず」である。

 何はともあれこの試合は1年生の力不足な部分を2年生が補ったという試合であった。大きな守備のミスもなく守り切り、6得点したのは2年生の力が大きかった。新チームとなって最初の公式戦を勝利で飾り良いスタートを切れた。

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