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東京和泉リトルシニア00105017
大田シニア00000000
大田シニアの皆様、ありがとうございました。

 いよいよ2017年秋季東東京支部大会が始まった。無事1回戦を突破し、目標に向けて一歩前進したことは何より良かったのだが、試合を振り返ると反省点の多いゲームとなった。

 14残塁。何かの記録に残るのではないだろうか?7イニングで14残塁ということは1イニングに必ず2人の走者を残した計算になる。何とも消化不良なゲームになってしまったのだが、その流れをつくってしまったのは2回の最初の無死満塁で得点できなかったことだろう。「ノーアウト満塁は得てして点が入らない」という野球の定説のような言葉があるが、その答えは私は「プレッシャー」だと思っている。最初の打者でタイムリーが出れば、あるいは犠飛や犠打、あるいは押し出し四球や失策といった相手のミスなど何でも良いのでとにかく1点が入れば、後の打者は非常に楽に打席に入れるのでその後の打線が繋がり易くなる。ところが最初の打者の時に得点が入らないと、後の打者が「自分が打たなければ」と段々プレッシャーが強くなって普段通りの打撃が出来なくなってしまう。それを知っているからこそ何としても最初の打者で得点したかったのでスクイズを考えたのだが、3塁走者が足の遅いランナーであった為にフォースアウトを考えられる満塁ではサインが出しづらかった。結果内野フライに終わり1死満塁。次の打者はあまりプレッシャーを感じることなくバットを振りぬいてくれたが、惜しくもショートライナーで2死満塁。最後はレフトフライに終わり無得点となってしまった。これで一気に試合の流れを悪くしてしまった。それからは無死1・2塁でのバント失敗、無死2塁でのショートライナーを飛び出して併殺、再度満塁のチャンスで4番のセカンドライナーでやはり無得点と、とにかく拙攻に次ぐ拙攻でなかなか得点できなかった。相手は四球を多く出し失策も重なって「点をあげるあげる」という守りをしてくれたにも関わらず、こちらが「点はいらないいらない」という攻めをしてしまった感じだ。

 正直、現時点では相手チームとの力の差は歴然だった。試合前のアップの動き、キャッチボール、トスバッティングを見て「コールドで勝てるな」と思ってしまった。これが油断というものなのだろうか。でももしこの試合で我が東京和泉が負けるとすればこのような試合展開だっただろう。それくらい最悪な試合内容であった。もし4回のあのレフト前ヒットでホームがタッチアウトになっていなかったら、あれで1-1の同点に追いつかれていたらと思うとゾッとする。野球は怖い。改めて思い知らされた。あれほどの力の差があっても1つボタンを掛け違えただけで楽勝で勝つハズの試合が負けになってしまう。だからせめて選手達には例えそうなってしまったとしても後悔しないように、試合前に最高の準備をして今持てるエネルギーを全てグラウンドに置いて来れるように戦ってほしい。余力を残して力を出し切れず負けるのが一番悔いが残ると思うからだ。全力で戦い切って負けるのであれば、力が及ばなかったというだけなのだから「また練習すれば良い」と諦めもつく。そういった意味でこの試合に臨むテンションとしては今1つ盛り上がりに欠けていた。相手投手の四球が多くリズムが悪いから試合が長引いてダレてしまった感は確かにあった。さらに決定的なタイムリーが出ないから余計に盛り上がって来ない。そしてあの暑さだ。そういった悪い条件が重なってしまったとはいえ、しかしそれを差し引いても「気迫に満ちたベンチの空気」といったものとは程遠いものであった。後半の3イニングは完全にスタミナ切れで集中力が維持出来ず、失策と四球でピンチを背負った。そういったことも全て含めてチーム力だ。これではまだ関東大会や、まして全国大会などといった上部大会に出場出来る資格の持ったチームとは言えない。選手達には話したがやはりそうなってしまったのは前日の土曜日の練習も原因となっている。「最高の準備」とは何なのか?チーム全員で意識して取り組まなければ、到底この秋の大きな目標は達成出来ない。

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