1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | TOTAL | |
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東京和泉リトルシニア | 4 | 0 | 0 | 3 | 0 | 10 | 17 |
墨田シニア | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 4 | 7 |
いつも選手達に話している通り「公式戦は結果が全て」である。この2回戦も勝って準々決勝へコマを進めることが出来たことは何より喜んで良いことなのだが、1回戦同様反省点の多い試合となった。
野球の試合において7点とられてしまうということは、必ず何か問題があると思わなければならない。この試合の守りにおいては四死球7、失策1、記録に残らない失策が1で計9つのミスを犯してしまっている。それはつまり9安打を相手にタダでプレゼントしてしまっているのと同じことである。どうやらウチの選手達は奉仕の心があるらしい…。さらにヒットも8本打たれているので足し合わせると17安打ということになる。これでは確かに7失点してもおかしくはない。この流れをつくってしまったのはやはりこの試合のマウンドに上がった2人の投手である。四死球7は多過ぎるし、打ち取っている打者に対してもボールが多すぎる。やはりストライク先行で常に1ボール2ストライクのカウントをつくる責めのピッチングを展開し、球数を少なくしていかなければ守りのリズムも生まれず攻撃にも繋がっていかない。初回に4点を先行しながら4対3と1点差まで迫られた場面、そして6回に4失点した場面といずれも四球を重ねてピンチを招き、そしてボール先行にしたカウントから適時打を浴びている。逆に言えば野球というのは四死球と失策が絡まなければそうそう失点しないものなのだ。毎週毎週しつこく言うようだが打撃というのは良い打者で3割。10回打席に立って7回は失敗するのだ。だからヒットが繋がって得点出来る事など滅多に無い。事実、この試合でも我がチームの得点は四死球と失策が絡んでの時しか得点出来ていないのだ。もちろんピッチャーは調子の良い日もあれば悪い日もある。ストレートが走らなかったり、変化球がキレなかったり、制球が定まらなかったり、全てが良い日などまず無い。しかしやはり悪いなりにもゲームをつくることは求められる。それは日本のアマチュア野球がトーナメントがほとんどだからである。「調子が悪くてストライクが入りませんでした」は通用しない。それで終わってしまうのだ。2人とも決してコントロールは悪くない投手だ。試合後に少しバランスを崩しているところの修正ポイントは伝えたつもりだ。この1週間しっかり走り込んで調整し、来週は圧巻のピッチングを披露してくれることを期待する。
試合の流れといったところに照準を当てて話をするとすれば、2回の攻撃を3者凡退で終えてしまったこと、そして3回の無死2塁のチャンスで4~6番が凡退し得点出来なかったことが非常に試合展開を苦しくした。その2、3回の裏にはいずれも失点し一時は1点差に迫られたのである。2~3回の攻撃で良くなかったのはストライクを取りに来たストレートを振らなかったことである。おそらく相手ベンチの指示もあったと思うが、初回に変化球を多投しそれがボールになって4失点してしまったバッテリーは、ストレートでストライクを先行させる配球に即座に変えてきていた。それを振らずに追い込まれ、ボールになる変化球を振って凡退という打席を繰り返してしまった。やはり公式戦でプレッシャーがかかるとはいえ、勇気を持ってファーストストライクを振りにいかなければ逆にどんどん投手に攻められてしまう。
そしてこの試合最大のハイライトは10得点した6回だ。1死走者無しの場面で代打を送った。先日行われた新座市長杯で1度も起用出来なかった選手をだ。新座市長杯でそうしてしまったのは監督である私に力量が無かったからであるが、でもこの打席ではチームに勢いをもたらす貴重なテキサスヒットを放ってくれた。彼が凡退し2死走者無しとなっていたらおそらく1点も入らなかったのではないか。それが1イニング10得点に繋がったのである。裏の守りで4失点してしまったことを考えると、あの回無得点であったならば7対7に追い付かれてしまうところだったのだ。やはり野球は怖い。ウチのチームのように人数が少ないチームは全ての選手が戦力である。やはりレギュラーで出ていない選手がレギュラーを奪うつもりで必死になって努力して底上げしないと、とてもじゃないが人数の多いチームには勝てない。そういった意味でこの代打の選手のヒットは嬉しかった。まだまだこのチームは強くなれると思えた。
さて、来週はいよいよ関東大会の代表をかけて板橋シニアさんと対戦することとなった。この試合のように「奉仕の心?」があってはとてもじゃないが勝たせてはもらえないだろう。点だってこの試合のように相手からプレゼントはしてくれない。バッテリーを中心にまずしっかりと守って、そして少ないチャンスをモノに出来るだけの集中力とベンチの熱をもって試合に挑まなければならない。1回戦とそしてこの2回戦は相手に勝たせてもらったようなものである。とはいえ主力を怪我で欠きながらもこの2試合負けなかったのだから、是非自信を持って戦ってほしい。まずこの秋の1つ目の目標をとりにいこう!