1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | TOTAL | |
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東京和泉リトルシニア | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
昭島シニア | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 3 |
先週の東東京支部大会準決勝で敗退してしまった為に、来週から始まる関東大会まで1週空いてしまった今週にオープン戦を組んで下さった事務局長と、そして快く引き受けて下さった昭島シニアの皆様に心から感謝したい。関東大会に向けても、そして1年生大会に向けてもとても有意義な1日になったと思う。
試合はチャンスをつくるも拙攻に次ぐ拙攻で「引き分けに持ち込まれてしまった」という印象を抱かされた試合であった。球審のストライクゾーンが外角と低目に広かったことが打撃を難しくしたのかも知れないが、であるならばそれに対応するよう工夫をしなければならない。常識からすればナンセンスかもしれないが、打席での立ち位置を変えるのも1つの手だ。例えばこの試合のように外角と低目に広いのであれば、目一杯ホームベースよりに、そしてピッチャーよりに立つといったようなことだ。スポーツマンシップといったことを抜きにして考えれば、バッターボックスのラインを踏んでさえすれば例えつま先がバッターボックスのラインからハミ出していてもルール上は問題無い。インコースを捨て、アウトコース1本に絞って打ちにいく。また、「低い」と判断して見逃すボールをストライクと判定されてしまうのだから、なるべく高いところにボールがある内に打ってしまおうというわけだ。ましてこの日の相手投手のストレートは決して速くなかった。ホームベースより、ピッチャーよりに立ってもそれほど怖くない投手だったハズだ。僅かなタイミングのズレがミスショットを生む打撃に関して、普段練習していない打席での立ち位置で打とうとする事は確かに勇気がいる。人によっては「無謀」と言う人もいるかも知れない。しかしシニアの審判のマスクを被るのは野球経験の無い「お父さん審判」がほとんどだ。その時点で野球の常識が当てはまらない。そもそも野球の常識はあってないようなものだ。一球ごとにめまぐるしく変わる状況に柔軟に対応することが求められるスポーツであるのだから、時には常識外れな作戦で攻めていかなければならないこともあるだろう。
そしてこの試合では、チャンスでの打席で「勿体無い凡退の仕方」と見える打席があった。追い込まれる前に狙っていない球種を「打たされて」の凡退である。例えばストレートを待っていても変化球にピタッとタイミングが合う時がある。こういう時は私は打ちにいって良いと思うが、狙っていた球種と違うボールが来て尚且つタイミングを崩されているのにわざわざ打つ必要はない。これが追い込まれているなら別だが、しかしまだ0ストライク、あるいは1ストライクというカウントの時は、1球見逃してもまだ次のボールで勝負出来るのだ。先程も述べたように違う球種が来た時にコースが甘くタイミングが合ったならば打ちにいくのも良いと思うが、「追い込まれるまではしっかり球種を絞ってそれを待つ」というのが基本のスタイルであってほしい。イニングや点差、アウトカウント、走者の有無、相手投手との力関係、そういったものを整理して打席に入り、根拠のある打撃で「打って」の凡退なら仕方ないが、ただ来たボールに手が出てしまって「打たされた」打撃での凡退では悔いが残ってしまうし、やはりそういう打撃ではタイムリーを出す確率も上がらない。来週からいよいよ関東大会だ。相手チームのピッチャーがレベルの高いピッチャーとなることはほぼ間違いない。中途半端な頭と心で臨んでは1打席が無駄になってしまう。ベンチでタイミングをはかり、何でストライクをとってくるのか、勝負球は何なのか、よくピッチャーを観察し、今出来る最高の準備をして打席に入ってほしい。そして勝負だ。毎年のように関東大会へ出場しているチームですら出場を逃すこともある。そんな大きな大会だ。どんなチームと対戦になるか分からないが、最高の舞台が待っている。我々の今持てる全ての力をぶつけて挑戦しよう。関東をアッと驚かせてやろう。
話は変わるが、この日1年生の確かな成長を感じた。秋の大会に入ってから1年生のオープン戦がなかなか出来なくて心配していたが、やはり2年生と一緒にノックを受けていたお陰で「守り」という点ではとても安定しているなと感じた。投げる投手はみんな質の良いボールを投げていたし、ストライクがとれるのは強みだ。まだまだ身体が出来ていないからバットが振れず打撃に関しては物足りなさが残るが、それぞれが意識を持って「家での素振り」という地道な努力を続けていけば、きっと来年の今頃には今年のチームと同じように関東大会に出場して全国を狙えるようなチームになれるのではないかと思えた。いや、なってもらわねば困る。選手達にはこれから毎年のように関東、全国と連れてってもらい、おじいちゃんになる頃には「大監督」にしてもらいたいのだ。あっ、でもおじいちゃんになるまで監督やっていられないだろうからおじさんのうちにお願いします。