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江戸川東シニア00010001
東京和泉リトルシニア10000001
江戸川東シニアの皆様、日程を変更してまでオープン戦をやって頂き、ありがとうございました。今後とも宜しくお願い致します。

 例年の打撃の良い江戸川東さんに比べると、攻撃力という面では然程迫力を感じなかったが、投手力を中心に守りが安定していて「大会であたることになったら嫌だな」という印象を受けた。身体が大きく力がありそうな選手や、球筋の良い左投手など各ポジションに能力の高い選手もいて、秋の大会は2回戦で敗退してしまったようだがそれが不思議なくらいだった。

 決して悪いチームではない。それは確かだ。しかしそれでもこの試合で引き分けてしまうようでは来春夏の目標は達成できない。あわよくばコールドで勝つぐらいの力を身に付けなければ到底届かない。これからの練習やオープン戦はそういう基準で戦っていかなければならないのだ。

 この試合を大差で勝つような流れをつくれたとすればやはり初回だ。1点を先制して尚、スコアリングポジションに走者を置いている状況だった。しかしそこでやはりあと一本が出ず1対0のまま攻撃を終えた。相手先発投手の不安定な立ち上がりの中、ダメ押しの1本が出されないと「1点をとられてしまった」ということよりも「よく1点で済んだな。これから反撃だ」というムードになってしまう。ここで勝負を決めるもう一本が出せるか出せないかが試合の流れを大きく左右するし、それがチーム力の大きな差になるということは今年の3年生のチームの時から話してきた。

 最近、プロ野球などをよく観ているとこういったチャンスの時はある程度「割り切り」が必要なのではないかと思えてきた。やはり投手もピンチになればより集中してくるだろうし、打者にも「打たなければ」というプレッシャーがかかるが故に、全てのボールを追いかけていたらなかなか打つことは出来ない。「ストレート1本に絞って変化球が来てしまったらゴメンナサイ」とか、「変化球1本に絞ってストレートが来てしまったらゴメンナサイ」というような割り切りである。もちろん、相手投手はストレートで押してくる投手なのか、あるいは変化球の多い投手なのか、クリーンアップやピンチの時は変化球が多くなるのかなど、投手の性質や配球の傾向などを事前に頭に入れておき、根拠を持って「割り切る」というのは当然であるが、例え凡退しても良いからオープン戦の時はそういった「割り切り」のチャレンジをしてみるのはどうだろうか?それを繰り返しているうちに「あっ、こうやって狙い球を絞れば打てるんだ」とか、「この絞り方はまずかったな」といった自分なりの感覚を覚えていけるハズである。ただ何の考えも無しに「絶対打ってやる」というだけでは、次に繋がらない。もちろんその気持ちが一番大事であるし、特に大会の時はもうその気持ちが全てになる。ただそこに「あの時こういう場面でこう考えて打ったら結果が良かった気がするな」という経験に基づいたプラスアルファが加われば必ず大きな武器になる。そしてそういう「考え」はプレッシャーを和らげてもくれる。中学生には少し高度なことなのかも知れないが、逆に言えばそういう風に「考える」ことは中学生でも出来るのだ。そのくらいのプラスアルファが無ければこの秋に敗戦した東練馬シニアさんや熊谷シニアさんには到底勝てないだろう。これから来春夏までの期間は、そういったチームに勝てるようになる為の練習でありオープン戦でなければならない。それが目標を達成する為の準備ということだ。

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