12345TOTAL
東練馬シニア0018312
東京和泉リトルシニア100001
東練馬シニアの皆様、ありがとうございました。

 毎週末のように降った雨のせいで約1ヶ月順延となって開催された城北ブロック1年生大会1回戦。残念ながら5回コールド負けで1回戦敗退となってしまった。公式戦を勝つとどんな練習よりも上手くなるので、1つでも多く勝って多く公式戦を経験させてあげたかったのだが、それだけの毎日しか過ごしてこなかったということで素直に受け止めるしかないだろう。

 試合は自分は観ることが出来なかったのだが、帯同したコーチの話しでは失策が12個出てしまったらしい。それがそのまま12という失点にあらわれている。つまり単純に失策を0にすることが出来ていれば、失点は0になり1対0で勝利したことになる。いつかのオープン戦を振り返った時にも書いたが、日本のアマチュア野球の大会は大学野球以外はトーナメント制なので、それを勝ち抜いていく為には「負けないチーム」でなければならない。その為にはまず守ることが基本となる。点をとられなければ負けることはないからだ。今年の夏の敗戦も、秋の敗戦も、全て負けた試合は守れなくて負けている。先日行われた日本シリーズは全6試合行われたが、全て守備のミスをした方が負けている。野球はどのレベルにおいても勝つ方が何か特別なことをするわけじゃなく、負ける方が勝手に潰れていくだけなのだ。その意味で1試合、しかも5イニングで12個の失策をしてしまっては相手がどんな相手でも勝ち目は無い。逆に言うと、この失策を限りなく0に近づけることが出来れば、どんな強い相手と試合をしてもいい勝負になるということになる。その守りに対する意識というものを普段から強く持って、キャッチボールの1球、シートノックの1球にどれだけ真剣に取り組めるかということが、これからの1年生の課題となるだろう。

 守りの基本はキャッチボールである。1球1球しっかり相手の顔をめがけて投げようと意識しているか、1球1球捕球したらすぐ持ち替えるなどの実践を意識したキャッチボールをしているか、そういった積み重ねが大事であるが、1年生のキャッチボールは今もまだ暴投を投げ合いっこしてボールを後ろに追いかけてばかりいる。そしてゴロ捕球をしてスローイングする際、「右足(後ろ足)を前に踏み出すフロントステップをしなさい」と口酸っぱく言っているつもりだが、未だに後ろに引く選手ばかりである。さらに「ティー打撃をする際、踏み出す足をクロスステップしないように気をつけなさい」と、これもしつこく言っているが誰もそれを守ろうとしない。そういった意味で1年生はまだまだ幼な過ぎる。目標意識、自覚、そういったモノが薄いから指導者の言うことを真剣に聞いて実践しようという心にまだなっていない。

 最後にトドメのように残念だったのは、試合が終わって練習グラウンドに移動するバスの中で「ワーワー騒いでいた」という報告をコーチから受けたことだ。それはつまり試合に負けて悔しさを感じていないということになる。負けは仕方ないにしても「どうして負けたのか、何が悪かったのか、ではこれからどうすれば良いのか」…、そういう気持ちが無ければ絶対に成長しない。悔しさを感じないのは真剣に努力していないからだ。毎日毎日色々な時間を犠牲にして野球に懸けて取り組んでいれば、負けたら悔しくて悔しくて仕方が無い。でも適当に毎日を過ごしている奴は負けても悔しくない。「相手が強かった、仕方ないね」で終わる。私は大の負けず嫌いである。負けてヘラヘラしている奴を見ると虫唾が走る。そろそろ1年生にも気付いて欲しい。これで自分達の立ち位置が分かったハズである。自分達がどれだけノホホンと毎日を過ごしてきたのか分かったハズである。この12対1で5回コールド負けという屈辱的な敗戦で何も感じないようでは、この学年のチームの未来は無い。

ページ最上部へ戻る