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東京和泉リトルシニア00000101
富士河口湖シニア000003×3
富士河口湖シニアの皆様、ありがとうございました。これを機会に是非、今度オープン戦をお願い致します。

 「野球の神様は見ている」…。私の中学時代の恩師の言葉だ。「目標をしっかりと定め、その達成に向けて努力ししっかりとした生活をしている者にはいつか必ずご褒美を与えてくれるが、それを怠る人間には罰が与えられる。野球の試合での結果は、日々の生活そのものだ」と教えられた。

 富士河口湖シニアの先発投手が素晴らしい投手で5回まで得点出来ずにいたが、6回からマウンドに上がった2番手投手から先制点を奪い、こちらもその裏の守りから投手を代え、1年生投手をマウンドに上げることにした。しかしその投手が乱調だった。四球でランナーを溜めて長打を浴びるという最悪の内容で3失点。これで勝負が決まった。投手戦の好ゲームを1イニングでブチ壊してしまった。ここ最近の彼の練習に取り組む姿勢を見ていれば、こういう結果になるだろうことは大方予想はついた。ピッチングやバッティングなど、自分が楽しい練習は率先してやるが、トレーニングやランニングといったつまらない練習は手を抜いていた。きっと学校生活も家庭での生活も、自覚を持って過ごせてはいないだろう。目標がきちんと定まらず、心がフワフワしている。14年中学生を見てきたが、そういう状態にある選手は野球も上手くならなければ、学校の成績も落ちる一方だ。逆に目標がきちんと定まり、自分で自覚を持って生活出来るようになった選手は、我々指導者側が何も教えなくても野球は上手くなるし、いつの間にか学校の成績も伸びていく。

「心が変われば行動が変わる、行動が変われば結果が変わる、結果が変われば人生が変わる」

こちらは雨の日のミーティングの時などに選手に伝えている、仏教の言葉を少し変えた私の高校時代の恩師の言葉だ。この言葉の裏には「心が変わらなければ何も変わらない」というメッセージも隠されている。わざわざ高いお金をかけて、伊豆にまで来て試合を壊してしまった1年生投手には、どうかこれをキッカケに少しで良いから自分の未熟さや幼さに気付き、心を変えてくれたらなと願っている。

 やはりチームスポーツはそういったところが素晴らしい。今の自分がどういう人間かを教えてくれる。これが学校生活だけではきっと学べない。自分がだらしのない毎日を過ごしていればチームに迷惑をかけることになる。試合に至るまでの自分の何が駄目だったのかを振り返るチャンスをくれる。昨年の最後のオープン戦の時もここに記したが、「試合が一番上手くなる」のはきっとそういう事なのだと思う。だから毎週毎週オープン戦を組みたくなるのだ。自分の立ち位置を学んでほしいからだ。人は誰でも失敗をする。中学生であれば尚更である。要は失敗した後にどうするかで人の人生は決まるのだと思う。自分の愚かさでチームに迷惑をかけておきながら、何も感じられないようでは野球をやる資格がない。大人の言うことを聞かない中学生でも、野球はそんなワガママを許してくれない。一生懸命やらなければそれなりの結果しか得られない。

 関東大会1回戦敗退後、「チームが伸び悩んでいる」と私は感じている。その原因は全ての選手の心の温度が低いからだと思っている。野球の神様から罰を与えられたのは、この試合に限って言えば1年生投手だったように見えるが、試合全体を考えれば相手投手を打ち崩せなかった野手にももちろん責任がある。「春関東1勝、夏4勝」する為にはそのくらいの攻撃力が無ければ達成出来ない。それが「無い」ということは、選手全員がそれだけの毎日しか過ごしていないということだ。春の大会まではあと1ヶ月、最後の夏の大会まではたったの4ヶ月しかない。どこまで真剣に、本気でそれを達成しようとする毎日を過ごすかどうか…、勝負はもうとっくのとうに始まっている。

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