1 | 2 | 3 | TOTAL | |
---|---|---|---|---|
東京和泉リトルシニア | 0 | 7 | 5 | 12 |
さいたま市中央 | 0 | 0 | 0 | 0 |
先発させた3年生投手がリズムをつくってくれた。球のキレ、コントロール、間、全て申し分なかった。下の学年が相手とはいえ、「成長しているなぁ」と感じる投球内容であった。これからもしっかりと練習を続けて、高校野球に向けて良い準備をして欲しい。
守りのリズムの良さが攻撃に繋がった。なかなか打てない試合が続いていたので、久々に良い結果を得た選手もいて良かったのではないかと思う。ただ、風が強い日で高く上がったフライを落としてもらったことで繋がった面も多くあり、本当に捉えて打ったヒットというのはそこまで多くなかったようにも思う。それはその打者がそれぞれどう感じるかである。やはりどんな結果であったとしても、自分の打席を振り返ることは大事だ。「今はしっかり捉えられなかったな」「ではどうすれば良かったんだろう」「狙い球は間違っていなかったか」「この打席での自分の役割は果たせたのだろうか」などなど、特に1打席目の反省が出来れば、その試合中に修正して投手にアジャストしていける。
日本のアマチュア野球はトーナメント制がほとんどなので、一発勝負で初めて見る投手にタイミングを合わせて打たなければならない。しかもシニアは7イニング制。1試合に立てる打席数はほぼ3回までである。その中でも1打席目、あるいは2打席目までに合わせていければ試合を優位にすすめることが出来る。その第1~第2打席の間にアジャストしていく能力を高める為にも、自分の打席を振り返って何が良かったのか悪かったのかを感じ取り、それを次の打席に活かしていく作業の繰り返しを常にやっていく必要がある。ただ「ヒットでした、凡打でした」でその結果に対して何も考えないでいると、なかなかバッティングは上達していかない。ヒットの打席にも凡打の打席にも、バッティングが上達出来るヒントがたくさん隠されている。この試合のように少し大味なゲームになってしまったとしても、試合の中でまわってくる打席は大事な1打席である。その1打席を自分の肥やしと出来るかどうかは、やはり自分次第である。