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東京和泉リトルシニア10111105
鎌倉シニア00000000
鎌倉シニアの皆様、ありがとうございました。

 このオーシャン杯は1日のスケジュール上、規定の時間を経過したら新しいイニングには入らず試合を切られてしまう。その為、1日目の第1試合は6イニング、第2試合はコールドゲームとなって3イニング、2日目の第1試合も6イニングと、これまで3試合やって15イニングしか戦えていなかった。春の大会も近付いて来ていて、どのメンバーで春の大会を戦っていくのかというメンバーを絞っていかなければいけない時期にも来ている。なかなか全員にチャンスを与えるというのが難しくなってきた中、この試合では、短い出場イニングの中で各選手がどのようなアピールをしてくるかを見ることにした。

 私がこの試合で一番印象に残ったのは、5~6回の2イニングに登板した2年生右腕のピッチングだ。彼は個性的なキャラクターでチームを盛り上げてくれているが、昨秋のシーズンから最高学年になってもなかなか試合に出場するチャンスを与えてあげられなかった。しかしここ最近はピッチャーとして投げるボールに力がついてきて、短いイニングならゲームをつくれるようになってきていた。そしてこの日の投球はそれに加えて気持ちが乗っていた。多分宇都宮シニアさんとの第1試合も含めて、この日マウンドに上がった我がチームのピッチャーの中で、最も気持ちの込もったピッチングだったのではないか。ピッチャーはそれが一番大事だ。「打者に向かっていく気迫」。私はこれが無ければ本来マウンドに上がる資格がないと思っている。やはりどんな性格の人間でも、想いが真剣になった時のエネルギーというのは伝わってくるものがある。そういうエネルギーをここ最近の我がチームの選手から感じることが無かった。久しぶりに、しかも現在レギュラーじゃない選手からそのエネルギーを感じることが出来て嬉しかった。彼にはまたどこかでチャンスをあげたいと思った。「柱になるピッチャーがいない」という今年のチームの弱点を克服する為に、これからの試合で投げることになったピッチャーには、まずそこの気持ちの部分、「絶対に誰にも打たせない、絶対に誰にもマウンドを譲らない、エースは俺だ」という気概を持ってマウンドに上がることを期待したい。

 

 今年のオーシャン杯を振り返って、やはり登校日が重なってしまったせいで、今ひとつ充実感に欠けてしまったという感じは否めない。しかし大雪のせいでグラウンド使用出来なかったことを考えると、鹿島まで遠征して4試合の実践経験を積めたということはポジティブに捉えていきたい。しかしまだまだ選手達の心の温度が上がってこない。宇都宮シニア戦。私は10年前を思い出してどうしても勝ちたくなった。でも「どうしても勝ちたい」って選手達が思っていただろうか?引き分けという結果を受けて何を思ってくれただろうか?少なくとも私は悔しくて悔しくて仕方がない。私はどんなゲームでも勝ちたい。オープン戦だろうと交流大会だろうと、どんなゲームでも、どんなシチュエーションでも、どんな選手を起用したとしても、試合をするからには勝利を目指す。そしてそこに真剣になる。当たり前のことであると思うが、今の選手達を見ているとどうもそういう風に見えない。負けて悔しそうじゃない。打てなくても、エラーしても、打たれても、恥ずかしそうじゃない。それが現代風なのだろうか。いやそんな筈はない。大会1日目の朝、隣のグラウンドで足利シニアさんがウォーミングアップを始めていた。監督・コーチが誰も近くにいない中、選手達だけで熱の込もったアップを展開していた。それこそその真剣な想いのエネルギーがひしひしと伝わってきた。「選手の気持ちを盛り上げることの出来ていない私の責任なんだな」と痛切に感じ、反省した。普段からもっともっと熱を持って選手達にぶつかっていこうと心に決めた。足利シニアさんはベストチーム賞に選ばれ表彰されていた。どのチームの監督さんもやはり感じることは同じなのだなと思った。

 魂が震えるような熱いゲームがしたいなぁ~。頼むっ!東京和泉シニアの選手達よっ!そんなゲームに出会わせてくれっ!

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